仙微研のご紹介

ご挨拶

宇都宮セントラルクリニックで放射線科医をしている佐藤俊彦と申します。

当法人の代表理事をさせていただいております。

 

私と故海老名先生との出会いは、私が宇都宮セントラルクリニックで、PETセンターを開院した2003年にさかのぼります。

私の専門は、放射線診断学なので、PETというがん・炎症・認知症を診断できる技術を導入できて毎日の臨床でこの診断技術の有用性を実感していたのですが、毎日10~15名のがん患者さんのうち、早期癌は10%程度であり、ほとんどのかたが進行癌で標準治療を受けられ、薬がなくなるとがん難民として病院から放り出されている現実を目の当たりにしてショックを受けました。また、抗がん剤という免疫を下げる薬剤を使い続けることや、がんは遺伝子がヘテロであるのに、単一の分子標的薬で治療することに矛盾を感じるようになりました。そこで癌免疫に興味をもったとき、海老名先生の論文を拝読し、直接お目にかかってご指導を受けたことを懐かしく思い出します。

それからBAK療法を当院の外来でも、実施するようになったのですが、免疫が動いた患者さんは完治して、再発しないのですが、その率が低いので、免疫チェックポイント阻害剤との併用により、自然免疫(BAK療法)と特異的免疫応答(チェックポイント阻害剤)を組み合わせて治療を開始しました。

2016年には、MDアンダーソンのウェールズ先生の免疫放射線治療やアブスコパル効果・アドスコパル効果の講演を聞いて、放射線治療センターを宇都宮に開設しました。

呼吸で動く臓器にはサイバーナイフ・広い範囲や多発病変にはトモセラピーを組み合わせて、放射線照射を実施することでインビボ・ワクチンを投与したのと同じ効果を期待でき、それにBAK療法と免疫チェックポイント製剤の投与を実施しています。

さらに、放射線治療の感度をあげる増感剤として、コータックがありますが、直接腫瘍に注射する必要があるので、ナノバブル化したオゾン水を点滴する増感剤を投与して、免疫を高める治療を実施しています。

 

BAK療法は、自然免疫を向上させるので、予防にも有効ですので、CMCセントラルメデイカル倶楽部のメンバー様には、予防目的で活用させていただいております。

 

当財団では、BAK療法のさらなる改善や新しい治療システムの構築・免疫治療の啓もう活動を今後も実施してまいります。

 

代表理事 佐藤 俊彦


法人概要 – 公益財団法人仙台微生物研究所

法人の名称 公益財団法人仙台微生物研究所
コウエキザイダンホウジンセンダイビセイブツケンキュウジョ
法人区分 公益財団法人
住所 〒989-3204
宮城県仙台市青葉区南吉成6丁目6番地の6
代表電話番号 022-303-3044
代表者の氏名 佐藤 俊彦
組織・体制
代表理事
佐藤 俊彦
理事
渡辺 信英
理事
岩崎 正昭
理事
佐々木 克之
理事
岡本 正人
理事
石田 直理雄
評議員
伊藤 正敏
評議員
生田目 学文
評議員
佐々木 眞奈美
監事
水柿 道直
監事
助野 典義
事業年度 04月01日~03月31日
事業の種類 学術及び科学技術の復興を目的とする事業
事業の概要
  1. 生物製剤を利用した難病(特に癌)に対する免疫療法の研究開発及び技術開発。
  2. 微生物学、免疫学、腫瘍学、公衆衛生学の分野で卓越した業績を挙げた若手研究者の顕彰による疾病対策の推進及び公衆衛生の向上。

沿革 – 公益財団法人仙台微生物研究所

1965年(昭和40年)
石田 名香雄 先生により仙台微生物研究所 設立
1989年(平成元年)
「ヒト末梢血単球の鑑別方法」の発明(特開平1-138459)
1989年(平成元年)
財団法人 仙台微生物研究所へ移行、理事長に 石田 名香雄 先生 就任
2007年(平成19年)
財団法人 仙台微生物研究所 理事長 に 海老名 卓三郎 先生 就任
2014年(平成26年)
公益法人認定法に基づいた公益性の認定、公益財団法人へ移行、代表理事 に 海老名 卓三郎 先生 就任
2021年(令和3年)
「活性化されたキラー細胞を含むリンパ球の製造方法」の発明(特開2021-158935)
2021年(令和3年)
公益財団法人 仙台微生物研究所 代表理事 に 佐竹 正延 先生 就任
2021年(令和3年)
公益財団法人 仙台微生物研究所 代表理事 に 渡辺 信英 先生 就任
2023年(令和5年)
公益財団法人 仙台微生物研究所 代表理事 に 佐藤 俊彦 先生 就任

研究者のご紹介

石田 名香雄 先生

(いしだ なかお、1923年3月6日 – 2009年12月4日)
仙台微生物研究所 初代 理事長、医学者、ウイルス学者、元東北大学学長、仙台市名誉市民、発表論文1,130編

趣味;俳句、随筆、プロ野球応援、ボート部応援

1953年(昭和28年)
センダイウイルス(Sendai virus、SeV、HVJ、マウスパラインフルエンザ1型ウイルス)の発見
1965年(昭和40年)
制癌抗生物質ネオカルジノスタチン(neocarzinostatin、ネオカルチノスタチン)を発見
1965年(昭和40年)
仙台微生物研究所を設立
1980年(昭和55年)
野口英世記念医学賞
1983年(昭和58年)
第15代 東北大学総長
1987年(昭和62年)
日本学士院賞(センダイウイルスの発見及びその構造と機能に関する研究)
1989年(平成元年)
「ヒト末梢血単球の鑑別方法」の発明(特開平1-138459)
1989年(平成元年)
東北大学名誉教授
1989年(平成元年)
仙台微生物研究所を財団法人へ移行、初代 理事長
1996年(平成8年)
勲一等瑞宝章を受章

海老名 卓三郎 先生

(えびな たくさぶろう、1941年 – 2021年3月12日)
仙台微生物研究所 第2代 理事長、医学博士、宮城県立がんセンター研究所 初代 免疫学部長、元東北福祉大学 教授・特任教授、BAK療法(BRM Activated Killer [ 生物製剤活性化キラー ] 療法、がん免疫細胞療法)を開発

[写真提供] まなびのめ – 学術の世界と市民をつなぐ情報誌 http://manabinome.com/archives/4813
1982年(昭和57年)
「インターフェロンとがん」で第23回日本科学技術映画祭優秀賞受賞
1992年(平成4年)
「ヒトロタウイルス免疫牛初乳による受動免疫」で第5回国際感染症学会賞を受賞
1993年(平成5年)
宮城県立がんセンター研究所免疫学部長
2000年(平成12年)
「キラー活性を増強したリンパ球」の発明(特許第3904374号)
2005年(平成17年)
新免疫細胞BAK療法の開発(官民連携共同研究、1997年-2005年)
2006年(平成18年)
東北福祉大学健康科学部教授、仙微研クリニック院長
2007年(平成19年)
財団法人 仙台微生物研究所 理事長
2014年(平成26年)
公益財団法人 仙台微生物研究所 代表理事
2021年(令和3年)
「活性化されたキラー細胞を含むリンパ球の製造方法」の発明(特開2021-158935)

アクセス

公益財団法人 仙台微生物研究所
免疫療法センタ-
〒989-3204 宮城県仙台市青葉区南吉成6-6-6
TEL022-303-3044 / FAX022-303-3064
駐車場:10台分以上

バス

仙台駅前〔仙台市営バス〕(880・S880 国見ケ丘一丁目方面)
「南吉成五丁目」で下車。(駅からおよそ40分)
バスの進行方向に直進、およそ徒歩5分

タクシー

駅からの所要時間 約 20分